総合経済レポート 2009年5月15日号抜粋
自在録 インタビュー編
鉄筋探査、地中探査事業について
ウムヴェルト(株)専務取締役 平賀勝秀
ウムヴェルト(株)(呉市阿賀南八丁目一-七、平賀勝社長)の新事業、鉄筋探査用地下レーダーシステムによる、鉄筋探査、地中探査事業が好調に軌道に乗っている。
同事業は、NPO法人・アクティブベースくれ(呉市本通り二丁目、大年健二理事長)による、新規事業に対する助成金制度、第四回地域活性化制度「幸運(グッドラック)」に選ばれている。
■どんな事業ですか?
まず、高深度コンクリート探査用・地中探査用の多機能レーダーシステムを導入しました。広島県内では当社が初の導入で西日本でも数社しかありません。
そのシステムによって地中に埋まっている埋設管や、ビルなどの鉄筋建物の鉄骨を調査します。ビル内の鉄筋を調査することで耐震構造を調査したり、老朽化した古い施設のビルリフォームなどで配管配水を修復したりする際、鉄筋が密集している部分を避けて施工できるので構造低下を防ぐ事ができます。また土木工事や作量作業にいおいても、地中に埋まっている埋設管などを調査することで非常にスムーズに進行します。
■受注が好調だそうですね。
おかげさまで、事業開始からこれまで八件の施工実績を頂きました。高速道路の埋設管の地中探査や水道管調査などの公共事業から、民間企業からのコンクリート埋設管調査等です。
舗装している道路や地面を壊さずにある程度の積算ができるので喜んでいただいています。これまで、工事をした結果のデータでも誤差が微少でよい実績を出せリピーターの受注も頂いています。
■苦労したことはありますか?
測量事業で培ってきたノウハウ、測量技術をフル活用することで比較的作業はスムースに行えます。しかし、やはり地質によってデータが出にくい場合などもありノウハウ習得には苦労しました。
今後も東京のメーカーへの研修などを重ねてさらに技術力を向上させていきます。
■未曾有の景気悪化について
現在、当社を取り巻く環境も決して楽観的なものではありません。
しかし、既存の事業も大切にしつつ、新しい事にも取り組んでいきオンリーワンの技術力を習得したいと思っています。
幸い、私の周りには色々良いアドバイスを下さる諸先輩の方々がいらっしゃいますので、そうした方々との「縁」を大切にして、下を向く事無く、今後も地道に実績を積み重ねていこうと心がけています。
UMWELT.(ウムヴェルト)とは、ドイツ語で『環境』を意味します。あらゆる自然環境と社会貢献につながる豊かな社会を築きあげ、世の中にお役立てすることを目的に企業活動を行います。
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